企画展「記憶画に描かれた常陸大宮の暮らし」が6月8日から、同市中富町の市歴史民俗資料館で開かれる。7月7日まで(月曜、祝日は休館)。
展示される絵のモチーフは、現在の常陸大宮市に暮らした明治から昭和初期の人々の日常。同企画展では、展示作品を、時代による人々の暮らしの変化を、庶民が自ら記録した絵として「記憶画」と呼んでいる。
展示する記憶画は170点。同市諸沢出身の会沢忠(1904~86年)が描いたものが中心。会沢は、春の田起こしや鳥追い、祭礼の様子などを手描きした絵画180枚を残した。
会沢の記憶画は、当時を知る貴重な資料として、昨年刊行された市史の資料集「描かれた常陸大宮の暮らし」に掲載された。
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8日午後1時半からは、市文化センターで講演会「あの頃、常陸大宮 暮らしの変化と高度成長」も開かれる。
市史編さん委員会近現代史部会専門調査員・清水ゆかりさんが「地域の暮らしを記録する 記憶画と会沢忠」と題して講演。同協力員の高田雅士さんが「記憶画が描かれた時代 高度成長期の常陸大宮」をテーマに話す。定員当日先着200人。
「記憶画を通して、個人や家族などの私的な記憶も重要な歴史資料になることを知ってもらえたら」と、担当者。
同市文化スポーツ課文化振興グループ0295・52・1111。