笠間市のプロカメラマン稲田浩男さん(80)の写真展「西方見聞録」が24日から、同市手越のノブズギャラリー&カフェで開かれる。ハッセルブラッド社(スウェーデン)製のフィルムカメラで撮影した、ヨーロッパなどの風景19点を展示する。
フィルムカメラ「ハッセルブラッド」は、世界の愛好家から愛されてきた名機。フィルムは正方形の6×6㌢サイズが中心で、一般的な35㍉判のフィルムで撮影した写真とは違った仕上がりになる。
稲田さんは、1986~2010年の間、同カメラの愛好家が参加する海外への撮影旅行の講師を務めた。今回展示するのは、その旅行中に撮影したもの。イタリア・ミラノのドゥオーモ、フランスのモンサンミッシェル、モロッコのワルザザードの砂漠など、名所がそろう。
個展開催のきっかけは、終活に向けてフィルムの整理を始めたこと。ポジフィルムを、デジタルカメラを使ってデジタルデータ化してみたところ、フィルムでもない、デジタルでもない、面白い写真になったという。
「フィルムのにおいがするデジタルプリント写真を楽しんで」と、稲田さん。会期は10月2日まで。入場無料。午前11時~午後6時(最終日は同4時まで)。9月26日は休み。同ギャラリー☎︎0296・71・1035。