謎の多い「江戸氏」に注目 戦国時代の水戸城主 市立博物館の企画展(茨城・水戸市)
約130点の資料で紹介している

 水戸城主「江戸氏」の関連資料から、戦国時代の水戸の姿を明らかにする特別展「江戸氏−知られざる水戸の戦国時代−」が、水戸市大町の市立博物館で開かれている。3月10日まで。

 江戸氏は、天正18(1590)年に佐竹氏に滅ぼされるまでの約160年間、水戸城主として地域を治めた。水戸徳川家の時代に比べて、江戸氏の時代の水戸を明らかにする資料は少なく、当時の水戸の姿は、よくわかっていないという。

 展示は、古文書や美術品など90点を中心にした約130点。

 展示品の一つ、「常陸三武将図」は、江戸氏当主を描いた貴重な肖像画。

 「弘法大師行状図画」は、弘法大師空海の生涯を鮮やかな彩色で描き出した全10巻の絵巻物。江戸氏家臣が資材の調達などの形で制作に協力していて、江戸氏時代の文化事業への関わりや財力について示す作品となっている。

 2月23日と3月10日は、担当学芸員の藤井達也さんによる展示解説「ギャラリートーク」がある。時間は午前11時と午後2時の2回。

 入場料一般200円。月曜休館。問い合わせは、同館☎029・226・6521。

 

 

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