昭和30~40年代の水戸の中心商店街の様子を振り返ろうという特別展「昭和ラプソディ 一杯のコーヒーを飲みながら」が、水戸市大町の市立博物館で開かれている。11月27日まで。
注目は、昭和35(1960)年に現在の末広町に登場した水戸初のスーパーマーケット「西部ストア」について調べたコーナー。同ストアは、老舗の呉服店が新しい商売として始めたもの。開業に当たっては、地元商店会に相談したり、海外のスーパーを視察したりしたという。展示では、開店までの経緯や、当時の広告、写真から再現した創業時のレジ係の制服などを紹介。同ストアの後を追うように市内に開店したスーパーについても紹介している。
市内の喫茶店などが配っていたマッチに注目した展示では、マッチ箱のラベルのデザイン約100点を並べている。「高度成長期のピークを迎え、市民の生活にも大きな変化があった時期。郷愁を感じながら、これからの生活について考えるきっかけになったら」と、同館学芸員の坂本京子さん。入場料一般200円。月曜休館。
同館☎︎029・226・6521。