土浦市小野の朝日峠展望公園駐車場から近いもみじ谷は、見頃を迎えるのが遅い紅葉スポット。例年は12月の上旬から中旬が見頃。今年は、さらに遅れることも予想される。駐車場からの距離は徒歩で約10分。
遅い理由は暖かさだといわれている。もみじ谷から1キロほどの場所にある小野集落には、庭先でミカンを栽培している家が珍しくない。ハッサクを栽培している家もある。もみじ谷のV字の地形は、それらを育む暖かな大気を止めるよう作用していると考えられる。
舗装路から山道に入るとすぐに現れる真新しい木道から眺めるのが快適だ。木道の長さは約120メートルある。
見上げるモミジと、落ち葉が織りなす赤い“じゅうたん”が観賞ポイント。赤いじゅうたんを楽しんでもらおうと年間を通して、整備作業を続けているのは、同市の佐藤保さん(76)。整備を始めて16年。当初は、竹やぶに覆われていたという。「見学者の笑顔が原動力」と話す。