潮来市の手芸サークル「幸(みゆき)織りの会」は、オリジナルの機織り作品、「まこも織り」の制作に取り組んでいる。裂いたマコモの葉に、絹などを合わせて、編み込んでいくもの。
同サークルを主宰する長谷川幸子さん(82)が、潮来のマコモのPRと資源の有効活用を目的に10年前に始めた。
同市では、1996年から食用マコモの生産が行われているが、食べられるのは根茎の部分で、葉は廃棄されることが多い。
まこも織りの技術を確立するにあたっては、長谷川さんの母が50年ほど前まで作っていた水郷の民具「まこもムシロ」の作り方をヒントにした。マコモの葉と縄で仕上げるものだ。
長谷川さんは、「水郷に残る、すばらしい資源を若い人たちにも知ってもらえれば」と話している。