笠間市の洋画家で、３月に日本芸術院賞を受賞した町田博文さん（７０）の個展「町田博文油彩画展～エキゾチシズムそよぐ風～」が６月２０日から、水戸市泉町の京成百貨店で開かれる。同２６日まで。
町田さんは、茨城大美術科を卒業した１９７６年に、光風会展に初出品して、入選。２０００年、０３年には日展で特選、１８年には日展で文部科学大臣賞を受賞した。
日本芸術院賞は、日本芸術院（野村萬院長）が、芸術分野で顕著な業績を上げた人に贈る賞。
町田さんの受賞作「雪はれる」は、オーストリアの冬の景色を背景に、女性を描いた作品。ヨーロッパの風景と女性を描く作風は、１９９４年のヨーロッパ取材旅行で、風景の美しさに感激したことから生まれたという。
同店での個展は、６年ぶり２回目。５０号までの３６点を展示する。
「日本芸術院賞の受賞は、長い絵画生活の中で一区切りついたという安堵（あんど）感がある。心新たに、これからも長く描き続けたい」と、町田さん。
２６日は午後４時まで。町田さんは、２３日と２４日午後以外は在廊予定。同店０２９・２３１・１１１１。
