大空の下、3世代で楽しむのが茨城のフェス    LuckyFes 総合プロデューサー・堀さんインタビュー(茨城・水戸市)
ラッキーフェスの「L」の文字を右手でポーズする堀さん

 野外音楽祭「LuckyFes(ラッキーフェス)2023」(茨城放送主催)が7月15・16・17日、ひたちなか市馬渡の国営ひたち海浜公園で開かれる。主催者が掲げるテーマは、「茨城のフェス文化の継承」。茨城のフェス文化とは何か。なぜ継承しなければならないのか。同社オーナーで、同フェス総合プロデューサーの堀義人さん(61)に聞いた。 

 昨年が初開催。フェスを企画した理由は。

 「茨城で開催されていた日本最大級の音楽フェス『ロック・イン・ジャパン・フェスティバル』(ロッキン)の千葉への移転が決まったことがきっかけです。ロッキンは茨城の誇り。その誇りがなくなってしまう喪失感を、茨城出身者として、県民同様に感じました。俺たちがやらなきゃ、だれがやるんだとの一心でした」

 経験のない音楽フェスの開催。周囲の賛同は得られたのか。

 「当初は驚かれて、絶対に無理だと言われました。でも、熱意を持って話をしていくうちに、茨城出身のアーティストなど、応援してくれる人が出てきました」

 実際に開催した感想は。

 「どのステージも、ものすごい熱気。感動して思わず泣いてしまいました。

 初日は雷雨に見舞われました。終演後、来場者の皆さんに、『雨に濡れてしまってごめんなさい』と謝っていたら、ずぶ濡れなのに、みんな充実した笑顔だった。その顔を見て、開催は間違いじゃなかったと確信しました」

 堀さんが考える茨城のフェス文化とは。

 「根っこは、世代も、性別も、趣向も超えて楽しめること。

 私は61歳ですが、若いアーティストの音楽をガンガン聴いています。きっかけは昨年のラッキーフェスです。ラッキーフェスで出会ったアーティストは、無意識下で気になって、自然と音楽と情報も入ってくる。そうするとどんどん好きになるじゃない。好きなアーティストが増えると、世代も何もかも超えた仲間ができる。毎日がどんどん幸せになっていくよね。それが茨城のフェス文化かな」

 

LuckyFesきのう7日、チケット一般発売開始 ASKA、大黒摩季、岸谷香らの出演決定

▲盛り上がった昨年の会場(茨城放送提供)

 

 「ラッキーフェス2023」のチケットは、きのう6月7日、一般発売が始まった。

出演は70組以上

 出演アーティストは、総勢70組以上。3日間とも、多彩なジャンルのアーティストが集う。15日=キュウソネコカミ、岸谷香、ASKAほか。16日=大黒摩季、水曜日のカンパネラ、サンボマスターほか。17日=石崎ひゅーい、新しい学校のリーダーズ、湘南乃風ほか。

グルメも花火も

 フードエリアには、茨城や全国各地の「フェス飯」が並ぶ。昨年より7店多い34店舗が出店。

 各日午後7時半から10分間行う花火のショー「ミュージックスターマイン」も必見。10分間に約1000発を打ち上げる。花火は、花火の全国大会で多数の優勝歴を誇る水戸市の野村花火工業が担当。

 各日入場券は大人1万2000円、中高生は6000円。2日通し券、3日通し券もある。同フェスのホームページ(https://luckyfes.com/)から購入できる。

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