
潮来市洲崎の自営業、荒野麟太郎さん(23)はいま、県内各地に50匹を超えるこいのぼりを泳がせている。
荒野さんが、本業の傍らで取り組むのはこいのぼりの収集と制作。SNSを通した発信などで活動の様子が広がり、こいのぼりの提供や貸し出しが求められるようになった。
泳がせている場所は、潮来市のあやめ園と潮音寺、常陸太田市の竜神大吊橋(つりばし)で開催中のこいのぼりまつりの会場、水戸市の偕楽園公園センターと近くの広場、土浦市役所だ。竜神大吊橋のこいのぼりまつりではこれまでに、手描きのこいのぼりの制作を指導するイベントも開催した。5月2、4日には自作したこいのぼりの販売会を開く。
こいのぼりに魅了されたのは、保育園に通っていた頃。「自由な感じにすごくひかれた」。高校生から自作するようになり、どんどん本格化。社会に出てからも、意欲は膨らみ続けた。近年制作するこいのぼりは、長さ50㌢のものから、8㍍を超えるものもある。
こどもの日までは各地の展示会場を飛び回る忙しい日々だが、「わくわくの方が圧倒的に大きい」と声を弾ませる。