1980年代のアメリカを代表するアーティスト、キース・ヘリングの個展「キース・ヘリング展 アートをストリートへ」が2月1日から、水戸市千波町の県近代美術館で開かれる。
ヘリング(1958~90年)は80年代初頭に、「サブウェイ・ドローイング」と呼ばれるプロジェクトで脚光を浴びた。同プロジェクトの舞台はニューヨークの地下鉄の駅構内。使用されていない広告板に張られた黒い紙に、白いチョークで作品を描いていった。
作風は、明るくポップな反面で、社会への風刺をきかせている。多くの作品に、平和を願うメッセージが込められている。
80年代のポップアートを代表するアンディ・ウォーホル(1928~87年)とは、友人関係にあった。
展示は、初期から晩年までの約150点。注目は、幅6メートルある大作、日本初公開となるドローイングなど。
講演会「1980年代のキース・ヘリング」(2月24日午後2時、講師は美術評論家の村田真さん。定員250人、事前申し込み不要)ほか、関連イベントあり。
会期は4月6日まで。入場料一般1360円、70歳以上680円、高校生1130円、小・中学生550円。月曜休館(2月24日は開館し、翌日休館)。同館☎029・243・5111。