
ひたちなか市田彦の洋菓子店「お菓子工房たびこ」店主の勝村博昭さん(37)が、笠間市でこのほど開かれた栗のアイデアレシピコンテストスイーツ部門の一般の部で、最優秀賞に輝いた。
受賞したスイーツは、「発酵で美味(おい)しさ、かさまし! 笠間栗の栗パイ」。ペースト状の栗に、米こうじを加えて発酵させた独自の「発酵栗ペースト」を使った栗パイだ。
コンテストは、笠間市の「儲(もう)かる笠間の栗産地づくり協議会」主催。市内産の栗を使った斬新なレシピを創出し、商品開発につなげることが目的で、2回目。
書類審査を通過した勝村さんら3人が、審査員が試食して審査する最終選考に進んだ。最終選考は、市内で開かれたイベント「かさま新栗まつり」の会場で行われた。審査員は、同協議会会長の根本高行さん、東京のホテルのシェフら5人だった。
栗ペーストを発酵させてみようとひらめいたのは、自身の店で発酵食品の納豆を使ったケーキ「観音寺」を販売していることから。
甘酒の作り方を応用して、栗ペースト、米こうじ、水を合わせて炊飯器で保温したところ、栗ペーストの糖度が元の倍以上になった。この甘みを生かして、卵やバターを加えた砂糖不使用の栗クリームを作り、パイで包んだ。
発酵栗ペーストは、今後は店の商品にも取り入れていく予定。ペーストは、発酵することで、栄養価が高まり、消化しやすくなるなどの魅力もあるという。「お菓子作りを通して、笠間の栗のPRができたら」と、勝村さん。





