水戸市の偕楽園と弘道館を会場にした恒例の「水戸の梅まつり」が11日、開幕した。近年は、新型コロナウイルスの影響で、関連イベントの中止や会期の短縮などが続き、通常の形での開催は4年ぶりとなる。
久しぶりに観梅を予定している人も多いかもしれない。市民観光ボランティア「歴史アドバイザー水戸」のメンバーの1人、菊池みとりさんに、偕楽園の梅の楽しみ方を聞いた。
1つ目のテーマは、「水戸の六名木を歩こう」。六名木は、園内のすべての品種を調査、研究し、花の形・香り・色などが特に優れている6品種を選んだもの。木が立つ場所は、園内で手に入る地図に紹介されている。
「月影」は、青白色で香りが高い。薄い緑色のつぼみも美しい。「江南所無(こうなんしょむ)」は、深紅の八重の大輪を咲かせる。
2つ目は、「珍しい花を探してみる」。「輪違い(思いのまま)」は、1本の木に、紅、白、ピンク色と、紅と白がまざった絞りの花を咲かせる。「華農玉蝶(かのうぎょくちょう)」は、八重咲きで、花の中央部にもう一つ小さな花が咲く。「一輪一輪に目を向けてみて」
3つ目は、「木の名前を味わう」。園内の木のほとんどに、名称を記した札が付いている。「開運」「満月」「見驚(けんきょう)」「座論」など、思わず木の前で立ち止まり、その由来に思いをはせたくなる名称も多い。「お気に入りの木を見つけてみて」と、菊池さん。