ハマグリの貝殻に、大和絵や和歌などを描いた貝合わせの作品を展示する特別展「雅(みやび)の世界―生越仁子(おごし・きみこ)貝合わせ作品展―」が、大洗町磯浜町の大洗町幕末と明治の博物館で開かれている。11月23日まで。
展示は、貝合わせ作品制作の第一人者の生越仁子さん(東京)の作品で、源氏物語の一場面や登場人物などを描いた約200点。貝殻は大きいものでも幅10㌢ほど。
貝合わせは、平安時代から行われた遊びで、作品は、江戸時代には嫁入り道具にもなった。生越さんは、同町で採れたハマグリの貝殻を使って制作している縁で、これまでに作品約1500点を同館に寄贈している。
10月17日午後1時からは、生越さんの講演会「貝合わせとわたし」(事前予約制)を開催。体験会「貝合わせ絵付け体験」(講師は町芸術文化協会、10月24日、11月14日、事前予約制で小学4年生以上各先着5組、参加費500円)、「貝合わせゲーム体験」(講師は同、10月10日、11月7・13日、参加自由)も行う。
入館料一般500円、中高生250円、小学生100円。午前9時~午後5時。水曜休館。同館☎︎029・267・2276。