
常陸大宮市は、市内の遺跡から発掘された人面付壺(つぼ)形土器「いずみ」のオリジナルシールを作った。
シールは、いずみの写真とイラストがデザインされたもので、大きさは縦14.7cm、横10.5cm。特に子どもたちにいずみに親しんでもらおうと作った。
いずみは、市内の弥生時代の遺跡、泉坂下遺跡から、2006年に発掘された。人面付壺形土器の出土は、全国で17例しかなく、いずみは、その中で最大の高さ77.7cm。耳にはピアスの穴の跡があり、ひし形の口のキュートさなどから、地元では「いずみちゃん」の愛称で親しまれている。
17年には、国重要文化材に指定。23年には、ギリシャで開かれた特別展「日本の美の原点」に、日本を代表する考古遺物のひとつとして展示された。
「あごのラインをはじめ、立体的で美しいフォルムが、たまらなく魅力的です」とは、同市歴史民俗資料館学芸員の中林香澄さん。
1枚100円。同市歴史民俗資料館と、市文化スポーツ課の窓口で販売している。
常陸大宮市歴史民俗資料館