本県各地の地域イベントや、ときには全国ネットのテレビでも活躍する本県在住のお笑いコンビ、オスペンギンが、「茨城の食で全国を制覇しよう」という壮大な願いを込めた「茨城の逆襲」プロジェクトをスタートした。第一歩は、水戸市に先日オープンした居酒屋のメニューに、2人が本県の食材を使って創作した料理を加えることだ。
2人は11年前、吉本興業グループのプロジェクト「47都道府県住みます芸人」の一環で、本県に移住した。同プロジェクトは、全国各地の地域活性化などを目指したもので、現在も進行中。2人の名前は、山中崇敬さん(41)とでれすけさん(37)。2人は移住後、県内の大小さまざまなステージやスタジオでマイクに向かいながら、私生活では、結婚したり、でれすけさんは、父親になったりと、ライフステージを重ねている。
山中さんは本県出身で、でれすけさんは愛知県出身。東京のお笑い芸人の養成所で出会った。
茨城の逆襲は、2人の「長く世話になっている茨城に恩返ししたい」という思いから始まった。今回の第一歩を成功させた後にも、さまざまなプランを抱き、「いつか全国各地に『茨城料理』を自慢にするお店ができるようにしたい」と山中さん。
水戸市の居酒屋の名前は、「食堂HEY(ヘイ)」(水戸市宮町1の3の27)。同店自体も本県の食材や郷土の味を自慢にしている。
今プロジェクトでメニューに加えたのは、チャレンジメニューとして「Pザン」(480円)と「からし茄子(なす)チョス」(380円)、名店コラボメニューとして「いのちのスープ」(480円)と「美明豚メンチ」(480円)。チャレンジメニューは茨城食材を使った2人の創作料理で、名店コラボは2人が感動した県内の“名店”の味を再現したものというコンセプト(価格は税抜き)。
Pザンは、山中さんの出身地、神栖市特産のピーマンがメイン食材。山中さんの考案だ。メニュー名は「ピザ」とかけたダジャレで、ピーマンを生地に見立てて、チーズなどの具材が乗る。
プロジェクトメニューは追加や変更を重ねる予定で、でれすけさんは、「料理は、僕の方が得意だけど、まだ提案できていない。でれすけの逆襲にも期待して」と笑う。
食堂HEY☎︎029・284・1539。