茨城町小鶴のハナワ時計店のホームページ(HP)には、「面白茨城弁辞典」というコーナーがある。店主の塙博之さん(60)が同町近辺で使われる方言を集めて紹介しているもので、11月30日現在で641語を掲載。
「店の情報よりも、茨城弁辞典へのアクセス数の方が断然多い・・・。でも、茨城弁の魅力が伝わればうれしい」と、塙さん。
辞典では、茨城弁を50音の「あ行」から「わ行」に分けて掲載。掲載する言葉は、店での客との会話から、「これは標準語じゃないよな」と思ったものをメモにとり、集めたものが中心。
例えば、「あんめ」の欄には、「そーたはなし あんめ」などと、使い方の例文も載せている。「あらためて文字にすると、自分で書いていて笑いそうになることもあります」
辞典のコーナーを作り始めたのは15年ほど前から。サイトから情報を募り、寄せられた茨城弁も辞典に加えるなどして更新している。
店に来る地元のお年寄りたちが話す茨城弁には、町生まれの自分も分からない言葉があり、何ともいえない温かさもあるという。
塙さんによると、「水戸の人の言葉は、ちょっと上品。このへんの人たちの言葉とは少し違うんです」。
ふるさと茨城を離れている人から、「懐かしく読んだよ」と感想をもらうことも多いという。
同店HPは、こちら。