茨城町はこのほど、町内の洋菓子店2店と協力して、町内産の干し芋を使った新商品2品を開発した。2店で、今月から販売する。
町の担当部署は、農業政策課の茨城町農畜産物きらり実践協議会。同協議会は、町産品を使った商品開発などをしている。2店は、同町大戸のパティスリーブローニュと、パティスリー志粋(しすい)。
町の土産物として喜ばれるものをテーマに開発した。通年出回る干し芋を材料に選び、新感覚の商品を期待して、町外から同町に移住した店主の2店に依頼した。
新商品は、「ガレットサンド」と「ほしいものパイ包み」。
ガレットサンドは、パティスリーブローニュの山田祐二さん(39)作。仏産小麦粉、北海道産バターを使った風味豊かなガレットで、丸干しの干し芋を挟んだ。干し芋は、切らずに丸ごと干した「丸干し」を使うことで、やわらかさを残した。1個250円。販売は11月5日から。
ほしいものパイ包みは、パティスリー志粋の原田良介さん(34)作。丸干しの干し芋とアーモンドクリームを、サクサクの食感のパイで包んだ。1個270円。販売は11月7日から。
商品を包む包装紙は共通で、町内の地図を手書き風にデザインしたもの。「お菓子を味わいながら、町のことにも興味を持ってもらえたら」と、同町農業政策課。
販売の問い合わせは、パティスリーブローニュ☎029・246・6026(月曜定休)、パティスリー志粋☎070・3157・1989(月曜定休、不定休あり)へ。