野菜をリヤカーで売り歩き 鉾田二高農業科(茨城・鉾田市)
リヤカーを路肩に止めて、野菜を販売する生徒ら

 県立鉾田二高農業科の1年生23人がこのほど、自分たちで栽培した野菜をリヤカーに乗せて、鉾田市内各所を売り歩いた。
 周辺地域などへの事前告知はせず、「偶然の出会いを通して地域とのふれあいを深めることも目的の一つとした」と同校教諭の益子透さん。同校と県立鉾田農業高が統合した2020年以降、農業科1年生の恒例の取り組みになっている。
 リヤカーに積んだのはハクサイ、ネギ、ダイコンなど8種類の野菜。生徒は5班に分かれ、それぞれに決めた販売コースを歩いた。
 宮内七海さん(15)、男庭優太さん(16)、松葉蒼空さん(15)の班は、販売コースを学校周辺にした。
 3人は、通りがかりの人に積極的に声をかけて、活動の趣旨や自分たちが育てた野菜の魅力を伝えた。声をかけられた人の多くが取り組みを理解して、笑顔を向けた。
 野菜を購入した箕輪美智子さんは、「手頃な価格で新鮮。品質はプロ並み。売り歩く姿は頼もしい」と喜んだ。3人は、「野菜の栽培は苦労の連続。喜んで買ってもらえて、育てがいがある」と笑顔をそろえた。

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