「歴史館の半世紀」展 県立歴史館(茨城・水戸市)
徳川慶喜肖像写真(羽織袴姿) 一橋徳川家関係資料 国指定重要文化財 茨城県立歴史館

 水戸市緑町の県立歴史館は、開館50周年を記念した特別展「名品、ゾクゾク−歴史館の半世紀−」を開いている。同館ゆかりの99件を展示。国宝1件、国指定重要文化財32件も含まれる。

 展示は2章構成。1章は56万件の同館所蔵、寄託品から、選りすぐりの品々を紹介。「考古」「歴史」「美術工芸」「民俗」の4分野に分けて展示している。

 2章は、過去の同館の特別展で展示され、県民からの再展示の要望が強い史料などをそろえた。

 注目の展示は、江戸幕府15代将軍徳川慶喜の将軍時代の写真と、慶喜が撮影した写真。慶喜は、日本の歴史上、写真が残された1人の将軍。将軍引退後には、自ら写真を撮影した。

 写真の保護のため、同館ではオリジナル写真の展示は控えていて、公開は9年ぶり。展示替えをしながら、期間限定で公開している。

 10月26日午後2時からは、同館学芸部長の阿久津久さんの講演会「歴史館の歩みとこれから」(当日受付、当日午前9時半から整理券配布、要入館券)が開かれる。

 会期は11月24日まで。入館料一般690円、70歳以上350円。高校生以下は無料。月曜休館(祝日の場合は開館し、翌日休館)。同館029・225・4425。

 

 

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