間もなくゴジラ誕生  地域グループがかかし祭りに向けて制作中(茨城・常陸太田市)
作業途中の阡縁会メンバー。後ろに見えるのがゴジラの骨組み

 「完成したらすごい迫力だよ」と、大きな鉄の骨組みを指さすのは、常陸太田市大菅町の地域グループ「阡縁(せんえん)会」の仲間たち。

 場所は会員の会社の資材倉庫。周囲には、稲わらを編んだ「こも」などが置かれている。

 仲間たちは、10月25日から、同市大中町で開催される「里美かかし祭」に出品するかかしの製作の真っ最中。同祭りでは毎回、団体、個人が思い思いに製作したかかしのコンテストが行われる。同グループは、上位入賞の常連でもある。

 大きな骨組みは、映画で人気の怪獣「ゴジラ」に生まれかわるという。完成すると体長3・5メートル重量3~400キロにも達するという。

 製作は、設計図と工程表をもとに進行する。同会会長の金衞二さん(72)は、「平均年齢は73歳。ゴジラ世代とも言える年齢だから頭に絵が浮かぶんだよ。いかにリアルに作るかをこだわっている。グランプリを狙います」と話す。こも作り名人の鈴木利夫さん(75)は、「急いで丁寧に作る。腕の見せどころ」と話す。

 同グループは、発足49年。名前は、「それぞれが千円を持ち寄って酒盛りをして縁をつなぐ」という意味合いだという。第1回かかし祭の案内を見て、酒盛りだけではダメだから、地域貢献をしようと参加を始めた。

 かかし祭は11月22日まで。

 

 

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