元教員 熱き思いでかるた制作 茨城が題材の「茨城かるた」 3月に小学校に寄贈(茨城・ひたちなか市)
茨城かるたの原画を広げた久野さん

 ひたちなか市立長堀小学校で教壇に立った元教員らでつくるボランティアグループ「トムクック」が、茨城県の44市町村の名所などの魅力を盛り込んだオリジナルかるた「茨城かるた」を制作中だ。3月以降に県内の全小学校に各3セットを寄贈し、その後、茨城かるたを使ったかるた大会を開催する計画もある。

 中心メンバーは、久野勝敬さん(72)、前嶋浩子さん(69)、戸田武志さん(65)、小沼明美さん(64)。同時期に同小学校に勤務したことがあり、それぞれが定年退職した後も、交流を重ねていた。

 制作のきっかけは、久野さんが水戸市の飯富地区の魅力を盛り込んだ「飯富郷土かるた」の制作に関わったこと。久野さんは、「子どもたちの郷土を思う気持ちを育むことができるすばらしい取り組み。全県版の制作を思いついたが、簡単な“仕事”ではないことは理解できた」と話す。その時に頭に浮かんだのが、長堀小学校で、児童や地域のために一丸になったメンバーだった。「久野先生の熱心さにほだされました」とは戸田さん。久野さんとは、久野さんが校長で、戸田さんが教頭という関係だった。

 「地域の子どもたちを交えて制作したい」というのが4人共通の願い。読み札の制作は勝田一中の生徒に一括依頼。絵札は、県全域の5つの中学校に依頼した。

 大きな時間をとられた仕事が、読み札、絵札の題材となった団体などとの内容の確認作業。事前と、文章と絵が完成した後の確認も必要だった。

 久野さんは、「何度も修正指示をいただくこともあったが、かるたの価値を認めてくれてこそのこと。苦労と思わずに取り組みました」と振り返る。

 制作作業は終了、いまは印刷の終了を待つ段階だが、もう一つ、大きな仕事が残っている。それは、これから支払う予定の制作資金を支援してくれるスポンサー探しの営業活動だ。制作品は、印刷代だけでも大きな金額だ。

 戸田さんは、「営業の経験はないけれど、子どもたちのためを思えば力が湧いてくる」と、前嶋さんと小沼さんも「子どもたちの笑顔を見るのが楽しみ」と話した。

 

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