ウナギはアイドル 直売所の鵜喜鵜喜 デビューして5年 エサも採れたて(茨城・日立市)
水槽の中で、口を開けたウナギ(左)。砂利の中からは子ウナギが少しだけ顔を出している(右手前)

 日立市十王町伊師の直売所「十王物産センター鵜喜鵜喜(うきうき)」のアイドルは、3匹のウナギ。直売所の角に置かれた水槽の中で、じっとしていたり、体をくねらせたりしている。

 飼育担当の柴田隆さん(59)は、「お客さんには、うなぎをじっくり見たことがないという人が多い。よく見るとかわいいねと、評判だよ」と話す。

 飼育を始めたのは5年前。直売所に野菜を納品する生産者の1人が、近くの川でとれたと持ってきてくれた。店長の小野努さん(60)が、「お客さんにも見せてあげよう」と、水槽を買った。

 同じ生産者がもう1匹、別の生産者のもう1匹持ってきて3匹になった。

 3匹のうち2匹は体長が25~30センチで、もう1匹は、ボールペンより少し長い子ウナギ。子ウナギは、水槽の下の砂利の中に入っていることが多く、なかなか見つけられないという人も。「よく探してみて」と、小野さんと、柴田さん。

 えさは、生きたミミズだ。柴田さんらが直売所の敷地内の土を掘って調達している。

 柴田さんによると、夏はモグラに食べられてしまうのか、ミミズがなかなか見つからないという。

 「おなかをすかせていると思うんだ。申し訳ないね」

 

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