外国人目線の防災マップ 外国人が歩いて制作、発表(茨城・ひたちなか市)
防災マップを前に、街を歩いた感想を話す外国人

 ひたちなか市の日本語教室「にほんご教室ルンルン」に通う外国人たちが、市内3地区の「防災マップ」を作った。街を歩いて調査し、外国人の目線を生かしてまとめた。このほど市内で開かれた同教室の発表会で、初披露した。

 作成したマップは、東石川、佐和など3地区を対象にした4枚。どれも模造紙大の大きさで、避難所や公衆電話の場所を写真や絵を使って紹介したり、「ここのブロック塀は、地震の時は倒れるかも」などの注意点も掲載。AED(自動体外式除細動器)の使い方が日本語の説明しかないため、英語で訳したりした。

 同教室は、市内に4教室あり、インドやベトナム、フィリピンなどを母国とする約40人が学んでいる。防災マップ作りは、外国人の視点から街づくりに貢献しようと初めて取り組んだ。水戸市の茨城大の学生の協力も得た。

 メンバーの1人、インド人のプラシャーント・レジさん(42)は、「避難所の場所は知っていたが、いつ行っていいのかわからなかった。消火栓は、何だろう? と思っていたが、目的がわかってよかった」などと話した。

 同教室代表の仙波美哉子さんは、「今後、よりよくまとめて、市の街づくりに生かせれば」と、話していた。

 

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