横山さん大学ビブリオ優勝 5人で決戦 12月の全国大会へ出場決める(茨城・水戸市)
優勝した横山黎さん

 壇上の大学生らがお薦めの本を紹介し、その説得力を競う「全国大学ビブリオバトル」の茨城決戦大会がこのほど、水戸市三の丸の県立図書館で行われた。予選を通過した5人が出場して、茨城大学教育学部4年の横山黎さん(22)が優勝した。

 参加者の持ち時間は5分。その後2分間、聴衆の質問に答える。順位は、聴衆の投票で決定する。

 横山さんが紹介したのは、「小説の小説」(似鳥鶏著)。本の全文が他の本からの引用で構成された「実験的な本」で、横山さんは、その意外性などをいきいきと紹介した。

 横山さんは、高校生のころからビブリオバトルに参加している。今大会に向けた練習は、大学の行き帰りの徒歩の時間に取り組んだという。「周りの人に変に思われない程度の声を出して、リハーサルを重ねた。原稿を読み上げると堅くなってしまうから、僕には、この方法が合っていた」と横山さん。

 横山さんは12月に東京で開催される「第14回全国大学ビブリオバトル」(活字文化推進会議主催、一般社団法人ビブリオバトル協会など共催、読売新聞社主管)に出場する。

 会場で発表を聞いた同大学の渡辺汐里さんは、「みなさん、それぞれに工夫した発表でおもしろかった。読んだことのある本を薦めた人がいたのですが、私とは着眼点が大きく違っていて、興味深かった」と話していた。

 

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