
高萩市高萩の「菊池寛実(かんじつ)記念高萩炭礦(たんこう)資料館」は、企画展「高萩炭礦の歴史 高萩市と共にあゆんだ70年」を開いている。
同館は、市内で操業した炭鉱「高萩炭礦」の創業者、菊池寛実の功績とともに、石炭の採掘で栄えた同市の歴史を伝える資料館。
今回の企画展は、昨年11月の市制施行70年を受けたもので、1954年以降の炭鉱と、市内の様子の記録写真約60点を展示している。
炭鉱の写真は、白煙を上げて走る石炭を乗せた蒸気機関車や、削岩機を使った採炭風景、職員らがだるまストーブを囲んだ様子など。市内の写真は、駅前で開かれた祭りの風景が中心。
炭鉱で使用していた測量機器や照明器具などの道具類も展示。当時の炭鉱住宅の一室をイメージした家具も並べている。
「活気のあった時代を経て、今後はどんな市にしていくのか。考えてもらえる機会になれば」とは、同館主任研究員の鹿田次人さん。
入場無料。開館は土、日曜と祝日のみで、時間は午前10時~午後4時(11、12月は午後3時まで)。同館☎0293・22・2150。