陶芸の町を菊が彩る 市内に1万鉢 笠間の菊まつり 24日まで(茨城・笠間市)
華やかな菊の鉢植えが並ぶ笠間稲荷神社の境内

 約1万鉢の色とりどりの菊の花が街中を彩る「笠間の菊まつり」が、笠間市内で開かれている。笠間の菊まつり連絡協議会主催で、117回目。11月24日まで。
 メイン会場の笠間稲荷神社には、同神社農園部や、県内外の愛好家らが育てた約5000鉢が展示されている。垂れ下がるように咲かせる「懸崖(けんがい)菊」、1本の茎から多くの花を咲かせる「千輪咲き」など、伝統の栽培技術による鉢植えが多い。
 同まつり名物で、菊の花や葉を組み合わせて作った人形「菊人形」も展示されている。モチーフは、紫式部と藤原道長で、大河ドラマ「光る君へ」にちなんだもの。
 菊人形の作り方や、使う材料などを4場面にわけて紹介した「菊人形ができるまで」の展示も、来場者の目を引いている。
 初めて来場したという神栖市の柴実梨さん(29)と、千葉県の柳原結真さん(30)は、「菊の花の色の豊かさ、華やかさに驚いた」と、スマートフォンで写真を撮りながら楽しんでいた。

 

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