常陽史料館で陶芸家・大貫博之さん展 線象嵌ほか多彩な技法、切り口で作陶(茨城・水戸市)
大貫さんの作品「紅葉葵文器」

 笠間市の陶芸家、大貫博之さんの30年の陶歴を振り返る展覧会「大貫博之  陶展 30年これまでこれから」が、水戸市備前町の常陽史料館で開かれている。7月20日まで。

 大貫さんは1961年水戸市生まれ。東京でグラフィックデザインの仕事をしたのち、県窯業指導所(現・笠間陶芸大学校)で学んだ。国内外で作品を発表していて、水戸市役所議事堂の陶壁など、大作も制作している。

 展示は、皿、大鉢、香炉など34点。内容は、ツバキやサクラなど、四季の草花をモチーフに、線象嵌(ぞうがん)と色絵の技法で制作した「彩時器シリーズ」や、書道の筆の流れに着想を得た「モノトーンシリーズ」など。

 近年取り組んでいる器として「白彩器(びゃくさいき)」も展示。白をベースに文様を施していて、遠目にみると白い器だが、近づいて見ると、彩色された文様が現れる。

 午前10時~午後5時。入場無料。日、月曜休館。同館029・228・1781。

 

 

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