水戸市備前町の常陽史料館は、企画展「日本の仏像展―模刻・修復作品より―」を開いている。11月13日まで。
模刻とは、元になるものとそっくりに彫刻すること。
展示は、日本の古典的な木造彫刻技術などを学んでいる東京芸術大学大学院文化財保存学専攻保存修復彫刻研究室による作品など8点。注目は、奈良・聖林寺十一面観音菩薩立像(国宝)の模刻作品。高さ209㌢。すらりとした立ち姿や衣の曲線の美しさから、日本彫刻の最高傑作とも称される同立像を、たたずまいもそのままに模刻した。もう一つの注目は、「神崎寺不動明王立像」。同立像は、水戸市天王町の同寺の所蔵品で、同研究室が修復を行った。
入場無料。午前10時~午後5時45分。月曜休館。同館☎︎029・228・1781。