バリアフリー遊具を寄贈 考案者の長田さん 那珂市の盲老人ホームへ(茨城・鉾田市、那珂市)
利用者を見守る長田さん(奥)

 鉾田市汲上の長田純一さん(70)はこのほど、長田さんが考案したゲーム「音による神経衰弱」を楽しむ道具一式を、那珂市の「盲老人ホームナザレ園」に寄贈した。

 同ゲームは、トランプ遊びの神経衰弱を、視覚障害者でも楽しめるように工夫したもの。

 トランプの代わりになるのは、音声が録音できる複数のボタン。20個前後用意するといい。同じ音を録音したボタンを2個ずつ作り、不規則に並べる。あとはトランプの神経衰弱と同じように記憶を頼りに探し当てて楽しむ。

 録音する音は、「犬の鳴き声」「雷の音」など自由に選べる。

 長田さんは以前にも、自身が考案した視覚障害者向けのゲーム、「手さぐり四目並べ」を楽しむ一式を同園に寄贈している。それ以前から、全国の盲学校などに寄贈してて、それを知った同ホームの利用者から、「使ってみたい」という声があったことが、寄贈のきっかけだった。

 寄贈式では、早速利用者がゲームを楽しんだ。「自由な発想で楽しんでもらえたら」と長田さん。

 同施設の菊池明副施設長は、「ゲームを使ったトーナメント大会などを企画して、みんなで楽しみたい」と、感謝した。

 

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