
日立市の茨城キリスト教学園中学校高校コーラス部の同部創部以来初めての演奏会が3月29日午前11時から、同市幸町の日立シビックセンター音楽ホールで開かれる。
生徒が中心になって企画し、開催資金集めも行った。「皆さんの心に届くように、精いっぱい歌います」と、部長の勝扇(かつおおぎ)あかねさん(2年、17)。
中学校のコーラス部は1991年に創部。2022年には全国大会初出場を果たし、金賞を受賞。市教育長賞も受賞した。
高校コーラス部は、さらに歴史が古いが一時活動を休止。16年に再開して以来、中高一緒に練習を重ねている。
演奏会の企画は昨年11月、高校2年のメンバー11人からわき上がった。
11人は、中学1年から入部した部員が多く、「おばあちゃんになっても一緒に歌おう」と約束するほど絆が深い。3年生になると、受験のために出られる舞台が限られることから、今年度中にみんなで歌うチャンスをつくりたいと思った。
「ここでやらなきゃ、絶対に後悔すると思った」とは、小口怜亜さん(同)と、吉澤心暖さん(同)。
顧問の赤津邦子教諭らに相談し、校長に直談判して開催許可を得た。
資金集めまで自分たちで行ったのは、急な企画で予算が組めないことから。企画書やポスターを手作りして地元商店街などを奔走。1年生部員も協力した。
演奏会は3部構成。部伝統の曲やコンクールの曲、ディズニー音楽などを演奏。卒業生26人が参加する曲もある。
「演奏会が伝統になれば。応援してくれる人たちへの感謝も込めます」とは、副部長の長山未和さん(同)と、本田優花さん(同)。
入場無料。問い合わせは、同校☎0294・52・3215。