“アメリカンポップコーン” アメリカ人のワラスさん 本物目指して原料から製造販売(茨城・水戸市)
ポップコーンの豆も野菜も、農薬を使わずに栽培している。直売所の前で、ワラスさん(右)と妻の綾さん

 水戸市加倉井町にこのほどオープンした直売所「ワラスファームマーケット」の自慢は、アメリカ人で農家のマーク・ワラスさん(56)が手がける“本場のポップコーン”。材料は、マークさんが自宅の畑で栽培したポップコーン用の豆だ。

 一押しは、手作りソースをかけた「キャラメル」味。「おいしく食べて、リラックスして」と、ワラスさん。

 ワラスさんは、子どものころからポップコーンが大好物。約30年前に来日してからも、「スーパーなどでポップコーンの豆を買っては、ボウルいっぱいに作って食べていました」と、妻の綾さん。

 「でも、子どもの頃に食べたポップコーンとは、どこか違っていたんだ」と、ワラスさん。

 ポップコーン用の豆の栽培を始めたのは3年前。その数年前から、綾さんの母親の畑を借りて野菜作りを楽しんでいた。「畑があるんだし、豆から栽培してみたら?」との綾さんの提案で、種を購入。収穫した豆でポップコーンを作ってみると、子どもの頃に食べたおしいさがよみがえってきた。

 その翌年から、地域イベントなどで販売するようになった。

 革小物作家でもある綾さんのイベント出店仲間に「食べてみたい」と言われたのをきっかけに、作家仲間に評判が広がった。「販売できるレベルのおいしさ」と背中を押され、出店すると、「大きくて、サクサク」と喜ばれた。

 昨春にテレビの街歩き番組で紹介されると、「どこで買えるの?」との問い合わせが相次いだ。手製の朝採り野菜とともに、直売所を設けて販売することにした。

 今後は、味の種類を増やし、「作り方の教室も開きたい。油の量や温度も大事なんだ」と、ワラスさん。

 営業は、木、金、土曜と祝日で、時間は午前9時半~午後6時半。木曜のみ正午開店。土曜、祝日はイベントなどで休む日がある。

 直売所に電話はない。詳細は店のインスタグラムに掲載。アカウントは、@wallace_farm_mito

 

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