小さな絵本「刊本作品」展 県近代美術館 童画家・武井武雄さん制作
武井武雄 刊本作品No.55「ラムラム王」(1964年)©岡谷市・イルフ童画館

 水戸市千波町の県近代美術館は、童画家の武井武雄(1894~1983年)がライフワークとして手がけた大人向けの小型絵本を紹介する所蔵作品展「武井武雄 刊本作品の世界」を開いている。24日から同館で始まる企画展「いわさきちひろ展」にちなんだ展示で、武井はいわさきちひろの憧れの存在でもあったという。

 展示は125点(一部特別出品)で、10~15㌢のものが中心。本は、一冊ごとに、物語、製作技法、素材が異なる。技法は、木版、拓本、寄せ木、友禅染、アップリケなどと実に多彩。本は手にとっての鑑賞はできないが、一部内容を紹介するスライドショーを行っている。

 「本の宝石と呼ばれる武井のブックアートの世界を楽しんで」と、同館主任学芸員の永松左知さん。

 会期は9月12日まで。一般320円、70歳以上160円、高校・大学生240円、小・中学生180円。月曜休館(祝日の場合は開館し、翌日休館)。同館☎︎029・243・5111。

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