日立市出身の社会運動家、関右馬允(うまのじょう)さんが撮影した県内の巨樹の写真の展示会が、同市久慈町の同市立南部図書館ギャラリーで開かれている。
関さんは、1914年に世界一の高さの「大煙突」を建てるに至った日立鉱山の煙害問題で、地域住民の代表として活動した人物。煙害問題が一段落した後、カメラに関心を持ち県内各地の巨樹も被写体に含めた。関さんの写真の一部は、今展を主催するひたち巨樹の会が保管している。
展示は、県南地区の巨樹を中心にした41点。水戸市や笠間市の巨樹も含まれる。
現在の様子を撮影した写真と合わせて展示したものもあり、茨城町大戸の国天然記念物「大戸のサクラ」の写真には、小美玉市の坂野秀司さんの写真が添えられている。
同会の宇梶秀夫さんは、「自然のすばらしさや、関さんの情熱などを感じてもらえれば」と話している。
6月18日まで。同図書館☎︎0294・29・1125。