鹿島灘沿いに湧く黒い湯 「とっぷ・さんて大洋」(茨城・鉾田市)
「空と海の青と黒いお湯に、癒やされてください」と、同施設の大盛さん

 露天風呂に足を踏み出すと、空の青さと湯の色のコントラストに驚く。「『どうして?』と必ず聞かれるので、お湯について解説する文章を用意しています」と、同施設の大盛嘉一さん(36)。

 鉾田市上幡木の健康増進施設「とっぷ・さんて大洋」の温泉の湯は、真っ黒。植物成分が土の中で分解された「フミン質」(腐植質)が影響しているという。黒い湯はかつて、世界的にも珍しいものだったが、掘削技術の進歩で、まれに見られるようになった。北海道、東北、東京にも“黒い湯”を自慢にする温泉はある。

 同施設の湯の泉質は、ミネラル分を多く含む塩化物強塩泉で、保温効果が高い。鹿島灘を望む立地にあることも、“湯心地”に影響する。真っ青な空、真っ青な海、真っ黒な湯に包まれることになる。

 同施設のオープンは1992年。旧大洋村が地域住民のために整備した。25メートルプール、トレーニングルームがあり、ヨガなどの各種教室も開催。レストランや宿泊できるコテージもある。

 観光客も利用するが、中心は地元の人たちだ。トレーニングルームで元気に汗を流していたのは、市内の飯島敏子さん(84)。施設を利用して約20年、ほぼ毎日来ているという。「親戚を連れてきたこともある。地元の自慢。いいお風呂ですよ」と、笑った。

 日帰り入浴の営業は、午前10時~午後9時(同8時半受付終了)。休みは、月曜(祝日の場合は営業し、翌日休み)、定期点検期間、年末。料金は昼間一般850円、65歳以上450円など。同施設☎0291・39・6500。

 

 

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Xでフォローしよう