

大子町矢田の日帰り温泉施設「森林の温泉」で、リンゴ風呂が入浴客を喜ばせている。
大きな窓を前にした開放感ある内風呂に、60個ほどのリンゴが揺れる。湯気とともに、甘い香りも漂う。
リンゴは、町内の農家が摘果したものを、定期的に譲り受けて使用している。大きさは直売所などに並んでいるものと変わらず、ずっしりと重い。
12月以降のリンゴは、真っ赤に色づいているが、秋口は青色が目立った。譲り受けるリンゴは、その時々に摘果されたもの。早生(わせ)のもの、晩生(おくて)のものなど、品種が入れ替わる。「今日のリンゴには、人気品種のふじも混じっている。食べても、おいしいだろうね」とは、支配人の藤田直樹さん(59)。
リンゴ風呂が始まったのは、25年ほど前。同施設を管理する同町振興公社の事務局長で、当時は同施設の支配人だった二方則安さん(62)が、近隣の「やみぞホテル」で行っているのをまねた。「大子のお風呂が、みんなリンゴを入れたら、面白いと思って」と、二方さん。近年は秋口になると、「今年も始まったの?」という問い合わせの電話が絶えない。
毎朝のリンゴの水洗い、営業後の回収、その後の浴室の手入れなど、リンゴ風呂を実施するには手間が多い。それでも、「みんなうれしそうな顔に出合えるから、苦にならないよ」と藤田さん。
リンゴ風呂の実施は、1月末まで。
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入浴料は平日大人710円、土・日曜、祝日は1010円など。第1、3水曜休館。午前10時~午後7時半受付終了。同施設☎0295・72・3200。





