
常陸大宮市那賀の間瀬邦生さん(45)が製造するる干し芋は、原料のサツマイモを、洞窟の中で熟成させるという特別仕立てだ。洞窟は、同市盛金にある金の採掘の跡地。8年前から、この製法に取り組んでいる。
サツマイモは熟成後に、加熱、スライス、乾燥を経て干し芋になる。
サツマイモの熟成を進めるには、一定の温度の場所で一定期間保管する必要があり、通常は、定温倉庫などを使う。
農業を始める10年前、金の採掘跡地を野菜の保管場所に使っているという地元の人のことを思い出した間瀬さんは、「ピンときた」という。洞窟内は、「夏は涼しく、冬は暖かだったからね」。
完成した干し芋は経営する直売所「常陸大宮さんち」で通信販売している。商品名は「どうくつ熟成の干し芋」。
新物の発売は12月からだが、すでに年内出荷分は予約で抑えられているという人気ぶり。
「市の名物になれるように、今後も製造を続けたい」と間瀬さん。
価格は、300㌘1200円。間瀬さん☎090・9328・7665。





