
常陸大宮市北塩子の塩田地区センターで25日に開かれる農村歌舞伎舞台の公演「西塩子の回り舞台 第8回定期公演」を前に、舞台がほぼ組みあがった。関係者らで切り出した竹300本などを使って組み上げた。
同農村歌舞伎は、約200年前から始まったと伝わる。昭和20年以降は一時、開催が中断した。28年前、同歌舞伎の舞台を製作する道具などが発見され、現存するものとしては日本最古のものとわかった。以降、約3年ごとの舞台の設置と、歌舞伎の上演が行われるようになった。
今公演は6年ぶり。5年空いた理由は、コロナ禍に加えて、運営するメンバーの高齢化。「舞台は地域の誇り。もちろん組み立てたいが、体力に自信がなくなってきてね」と、同回り舞台保存会会長の大貫孝夫さん(78)。
それでも、「ここでやらなければ」と一念発起。有志による運営委員会の協力も受け、ボランティアを募ったり、支援を募るクラウドファンディングに挑戦したり。「公演まであと一息。みんなで頑張ります」と、大貫さん。
公演時間は午前10時~午後6時。入場料1人500円(高校生以下無料)。詳細は、同回り舞台保存会のホームページ(https://mawari-butai.jpn.org/)へ。