
水戸市備前町の常陽史料館で、江戸時代から昭和にかけて使われていた店の看板を紹介する展覧会「商いの歴史 看板展」が開かれている。
展示は、薬局、酒蔵、たばこ店、両替屋など、さまざまな業種の看板と関連資料約80点。「首から上の薬」と書かれた明治時代の薬局の看板は、金箔で彩られていて目を引く。たばこ入れを模したたばこ店の模型看板は、形がユニークだ。
県内の商業活動の歴史を、看板からたどろうというもの。現代のようにネットがない時代、看板は店や商品をPRする一番のツールだった。
「デザインが美しさや奇抜さなど、その時代ならではの面白さがある。看板の背景にある歴史ロマンも感じてもらえたら」と、学芸員の千葉隆司さん。
会期は11月1日まで。入場無料。日、月曜休館。午前10時~午後5時。同館☎029・228・1781。