
開店から約30年が経過する常陸太田市小菅町の道の駅さとみが、昨年から今年にかけて、大きな変化を遂げている。
地元の有機農家らの作物を並べる採れたて野菜コーナーが設けられたほか、今年6月には、東京・渋谷発のこだわりのコーヒーチェーン、ストリーマーコーヒーが開店。同時期に、常陸牛と同市産有機野菜をふんだんに使ったハンバーガー、「さとみバーガー」の提供も始めた。内装もおしゃれなカフェを思わせる雰囲気に変わった。
同道の駅が、個人経営に近い形で運営されていることが、自由な展開につながっている。代表は、市内でハーブ農園を経営する服部真太朗さん(42)。妻の千佳さんも、深く関わる。作物を出荷する多くは、2人の農業仲間でもある。
ストリーマーコーヒーを営むのも2人の友人で、同市在住のデザイナーでもある秋山雅雄さん(61)。同チェーンの新規出店には厳しい審査があり、同道の駅への出店は、地域に根ざした新形式として許された。服部さん夫婦は、「地元の人に、日常の中で利用してもらいたい」と話している。
火曜定休。同道の駅℡0294・82・2100。