
笠間市の北畑順一さん(70)と睦子さん(67)は、高齢者施設のステージなどで利用者らを楽しませる夫婦(めおと)ボランティア。披露するのは、順一さんの腹話術と睦子さんのレクリレーションの合わせ“芸”。
順一さんは元特別支援学校の教諭で、睦子さんは元公務員。それぞれ、現職中に、本業に生かそうと腹話術とレクリエーションを学んだ。レクリエーションは、脳トレゲームなど多彩なメニューがある。
2人でのボランティア活動は15年前から。それ以前から1人で活動をしてきた順一さんに、30分の公演の依頼が入ったことがきっかけだった。
「腹話術だけで30分は持たないかも」と悩む様子を見て、「私でよかったら手伝うよ」と、睦子さんが声をかけた。
鑑賞型の腹話術と、参加型のレクリエーションが相乗的に作用して、「2人で来て」との依頼が年々増えていった。
2人の芸で恒例なのが、夫婦ならではの遠慮のないやりとり。
順一さんが腹話術の披露中、ちょっとした間違いをすると、「あれ、今間違った?」と、突っ込む睦子さん。会場に笑いが巻き起こるという。「笑ってもらえたら大成功。これからも仲良く頑張ります」と、2人。