久慈川に稚アユのきらめき 常陸太田の堰(茨城・常陸太田市)
魚道の段差を超える稚アユ。5匹以上がまとまることもある

 全長5cm前後に成長した稚アユがいま、久慈川を遡上(そじょう)している。常陸太田市粟原町にある堰(せき)の魚道では、水しぶきとともに、元気に飛び上がる姿が見られる。

 魚道には不定期に段差があり、稚アユは、段を飛び越えるときに姿を見せる。群れをなして遡上しているのか、数十匹がまとめて姿を見せたり、しばらく姿を見せなかったりする。

 アユは1年で生涯を終える“年魚”。遡上している稚魚は、昨年の秋から初冬に川の下流域で誕生。その後、川を下り、遡上までは海で過ごしてきた。今後、川の中流域まで上り、秋になると川を下って産卵する。

 久慈川漁協の須賀川昭人さん(38)は、「遡上の時期も、量も例年並みだとみている。稚アユは、久慈川に楽しい季節がやってきたことを告げる存在」と話していた。

 久慈川のアユの解禁日は6月1日で、それまでは捕獲はできない。

 

 

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう