
大子町上野宮の八溝山麓のワサビ田で、春もののワサビの収穫が行われている。
春もののワサビは、サイズが大きくて香りが強く、晩秋~冬ものは辛みが強いという特徴がある。
同町産のワサビは、「八溝(奥久慈)わさび」と呼ばれ、香りと辛みに優れているといわれる。
栽培は、八溝山が水源の八溝川湧水群を利用して行われている。70年ほど前、静岡県伊豆市の産地で栽培技術を学んだ先人が、同地域に伝えた。ピークには15軒が栽培していたが、現在は3軒ほど。
栽培歴19年の戸辺洋一さん(74)は、「八溝の恵みが育んだワサビを、守り続けたい」と話す。
ワサビの生産が少ないため購入は予約制。戸辺さん☎0295・77・0902。