
大子町下金沢の「下金沢十二所神社」で4月19日から行われる春季大祭礼で、28年ぶりに流鏑馬(やぶさめ)が実施される。
時間は、祭礼最終日の20日午後1時から。場所は、同神社境内の約190mの馬場。3つの的を設置して、福島県の古殿町流鏑馬保存会のメンバーが矢を放つ。
再開は、「地元の友愛と親睦を図るのが目的」と同神社氏子で執行委員長の吉成英男さん(63)。
同神社の流鏑馬は、天正10年に同地区を治めた戦国大名の佐竹義重の時代が始まりとされる。
以後は、5年に1度のペースで実施されたとの記録がある。一時は、白馬を連れてきて実施するなどして盛り上がった。休止されたのは少子化の影響などからだという。
執行副委員長の渡辺正志さん(76)は、「昔はにぎやかだった。縁起物とされる割れた的の奪い合いで、取っ組み合いが起こったほど」と懐かしむ。
駐車場は、同町同の依上コミュニティーセンターが利用できる。