
茨城キリスト教大(日立市大みか町)の学生と、水産会社の飛勘水産(同市大和田町)が、同市で水揚げされたサバを材料に共同開発したバーガー「鯖(さば)そぼろバーガー」の販売会がこのほど、同市役所の広場で開かれた。用意した100個は、早々に売り切れる人気ぶりだった。
バーガーは、フレーク状にしたサバを、マヨネーズやみそで和えてパンに挟んだもの。魚のくさみを消すために、セロリも加えた。「ツナのような風味で食べやすい。見た目の彩りにもこだわりました」と、4年生の中嶋えりなさん(22)。
開発したのは2023年。きっかけは、同大の食物健康科学科で、県の盛り上げの一助になる活動を検討したこと。
食材の専門家として同水産の磯前孝司さんに話を聞くと、県のサバの漁獲量は全国でも上位だが、それを知る県民は少ないことを知った。
その後、市内のサバの魅力が伝わる料理を開発することに決めて、レシピを考案。同水産がそのレシピをもとに、製造することになった。
販売会は不定期で開いていて、今回で6回目。「販売会を開くたびに売り上げを伸ばしている。もっと多くの人に食べてもらい、ファンを増やしたい」と、同水産社長の飛田佳英さん(50)。
バーガーを購入した市内の栗田周子さん(87)は、「どんな味がするのか、食べるのが楽しみ」と、笑顔だった。