たっつぁいを漫画に 額田地区に伝わる民話 イラストレーター・すどうさん (茨城・那珂市)
新刊の冊子を持つすどうさん

 那珂市のイラストレーター、すどうようこさん(75)はこのほど、同市額田地区に江戸時代から伝わる民話「額田のたっつぁい」を漫画にして、冊子「楽にも苦あり この一年」に収録した。「大人にも子どもにも、楽しく読んでもらえたらうれしい」と、すどうさん。

 数ある額田のたっつぁいの民話の中から19話を選び、それぞれ4~10コマほどの漫画にした。参考文献として、大録義行編「常陸のたっつぁい噺(はなし)」「同 続」(筑波書林・ふるさと文庫)を用いた。制作には約1年をかけた。

 すどうさんは以前に、「額田のたっつぁい」の絵本を出版したこともある。「どの民話も、ほのぼのとしていてクスリと笑ってしまう。それでいて時にとげもある。人間味あふれるたっつぁいの魅力を、もっと知ってもらえたら」と、すどうさん。

 すどうさんは、短大でデザインを学んだ後、東京動画研究所で、アニメ版の「巨人の星」などの動画制作に関わった。

 漫画は古希を記念して描き始めた。当初の漫画はすべて「年金ばあちゃんシリーズ」と題したオリジナルストーリー。自身の日々の暮らしの一コマをネタにしていた。定期的に冊子化もしてきた。

 今回は、5冊目にして初めての原作ありの漫画となった。理由は、「ネタ切れ。歳をとったのかなぁ」と笑う。

 冊子には、高校時代から俳句を読んでいる兄の靍田進さん(79)の俳句を掲載するコーナーも設けている。

 冊子は1冊500円。送料別。問い合わせは、すどうさん☎︎090・3040・2307へ。

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう