日没後、鉾田市子生(こなじ)の国道51号線を通ると、ひときわ輝くイルミネーションが目に入ってくる。観光バスを運行する「昭和観光」の事務所など一帯の電飾で、電球数は「13万球ぐらいはあるよ」と、会長の根本昭さん(71)。サンタの人形やクリスマスツリー、タワー、五重塔などが並び、にぎやかな空間だ。
電飾を始めたのは2015年。きっかけは、イルミネーション用のライトを2本、「なんとなく」買ってみたこと。事務所に入る階段の手すりにつけてみると、「何ともきれいで、気を良くしてね」。電球も関連の道具も年々増えた。今では収納用の小屋が4つある。
設置作業は、毎年、1か月をかける。根本さんを中心に、運転手らも手伝う。ツリーやタワーなど、毎年登場する道具もあるが、配置は毎年変える。
コロナ禍の間も点灯した。当時は家業の売り上げは9割減。電気代もかかったが、「心が明るくなり、癒やされた」と涙を流してくれた人もいた。「喜んでもらえるのが、何よりうれしいんだ」と、根本さん。
点灯時間は日没から午後9時半までで、期間は来年2月末まで。同社☎︎0291・37・4501。