没後100年 中村彝展 県近代美術館 重文「エロシェンコ氏の像」ほか120点(茨城・水戸市)
中村彝《頭蓋骨を持てる自画像》1923年 公益財団法人大原芸術財団 大原美術館蔵

 水戸市出身で、日本近代美術史に輝かしい足跡を残した洋画家中村彝(つね)の没後100年を記念した大回顧展「没後100年 中村彝展ーアトリエから世界へー」が、水戸市千波町の県近代美術館で開かれている。
 展示は約120点。盲目のロシア人詩人を描いた国指定重要文化財「エロシェンコ氏の像」(期間限定展示)をはじめ、代表作をほぼ網羅した。中村が影響を受けたルノワールの「泉による女」も展示。中村の作品と合わせて鑑賞できる貴重な機会となっている。
 中村の支援者たちとの交流がわかる関連資料も展示している。中村が没したのは、37歳の時。短い生涯の多くを病床に伏していて、絵を描き続けられたのには友人らの存在が大きかった。
 会期は来年1月13日まで。入場料一般1360円、70歳以上680円、高校生1130円、小・中学生550円。月曜と、12月29日~来年1月1日は休館(1月13日は開館)。同館☎029・243・5111。

 

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