寒さが甘みをプラス 野菜農家のブロッコリーサラダ(茨城・那珂市)
ブロッコリー畑で笑顔を見せる小林さん

 ブロッコリーは緑黄色野菜の代表格。1年を通してスーパーに並んでいるが、旬は秋から冬にかけて。「霜が降りるほどに甘くなる。そのおいしさは、畑に来て食べてもらいたいぐらい」と話すのは、那珂市門部の野菜農家、小林大輔さん(41)。
 小林さんのおすすめのレシピは、ゆでたブロッコリーと、ゆで卵、カリカリに焼いたベーコンをマヨネーズであえたサラダ。ブロッコリーは、ゆでて食べるのが一番手軽でおいしいが、「それだけだと飽きてしまうよね」。妻の奈保子さんと作ってみたら、2人の子どもたちも喜んで食べてくれた。
 一番のこつは、「ブロッコリーをゆですぎないこと」。ゆですぎると、味も栄養も落ちてしまう。小林さんのルールは、「熱湯で2分」。
 ベーコンは、カリカリに焼くと、食感に変化が加わる。マヨネーズであえたら、塩、コショウで味を整える。黒こしょうをたっぷりふれば、ビールなど酒のつまみにもなる。
 寒くなるごとに甘みが増すのは、畑で収穫していても分かるという。「切った茎からしたたる水が、日に日に甘くなっていく。これはいいぞ!と、うれしくなります」 

ブロッコリーの3色のサラダ

ブロッコリーの3色のサラダ

 

 〈材料〉 ブロッコリー、ゆで卵(半熟でもおいしい)、ベーコン(カリカリに焼くのがおすすめ)、マヨネーズ、塩、コショウ
 〈作り方〉 
 ①ブロッコリーは、小さな房に切り分けて、水洗いする。茎の部分も水洗いして、短冊状に切る
 ②鍋に湯を沸かし、沸騰したらブロッコリーを入れる。ゆでる時間は約2分。ゆですぎないこと
 ③ゆであがったら、ざるに移して、水を切り、粗熱を取る
 ④切り方は、好みで。ブロッコリーの歯ごたえを楽しみたければ、大ぶりに切る。切り方によっても、仕上がりが変わる
 ⑤ボウルにブロッコリーを入れ、ざっくり切ったゆで卵と、ベーコンも加える。ゆで卵は半熟にすると、黄身が全体にからまって味が濃厚になる。マヨネーズであえて、塩、コショウで味を整える。

小林さんの思い

採れたてのブロッコリーの写真
採れたてのブロッコリー

 

 小林さんが思うブロッコリーの魅力は、「煮ても、ゆでても、焼いてもおいしいこと。和洋中のどの料理でも活躍します」。もう一つは、「栄養たっぷりの健康野菜であること」。食物繊維をはじめ、ビタミン、ミネラルが豊富だ。

房の部分が濃い緑色で、よくひきしまったものを選ぶといい

 小林さんは、農家の4代目。県の農業大学校で学んだ後、21歳で就農した。「野菜屋大輔」という名称でイベントに出店することもある。
 育てている野菜は、ブロッコリーのほか、キャベツ、ニンジン、ジャガイモ、カボチャなど。キャベツは学校給食用に栽培している。
 ブロッコリーは2品種を栽培。例年11月中旬から収穫シーズンを迎えるのは「アーサー」。年明け頃の収穫となるのは「クリア」。収穫期には、同市鴻巣の農産物直売所「ふれあいファーム芳野」に出荷する。

 

 

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