95歳のちりめん展 「まちの保健室」 で 石岡市の加藤さんの作品(茨城・水戸市)
作品を前にする加藤さん

 水戸市緑町にある県看護協会の「まちの保健室」で、石岡市の加藤昭子さんの手作り品が並ぶ「95歳のちりめん小物作品展」が開かれている。内容は人形やつるし飾りなど約120点。95歳の丁寧な手仕事が来場者の目を楽しませている。

 同保健室は、健康に関する無料相談を行っている場所。開催のきっかけは、同保健室担当で保健師の中山友子さんが、友人から、加藤さんの作品を見せてもらったこと。細かい運針によるきれいな仕上がりに感動し、「相談室に来る高齢者の励みになるのでは」と、考えた。

 加藤さんは75歳のときに、ちりめんの小物作りを始めた。友人にもらった京都土産の人形がかわいらしく、「作ってみたい」と、ほどいてみたのがきっかけだ。4年前に、サービス付き高齢者住宅に転居してからも暇さえあれば手を動かしている。

 小物作りの一番の魅力は、「手作り品をプレゼントできること」と、加藤さん。加藤さんには孫が6人、ひ孫が8人いる。家族や友人に「元気でいるよ」との思いを込めて贈っているという。

 開場は10月3日までの月、水、木曜のみ。時間は午前9時半~午後4時。来場者には、加藤さん手作りの「お手玉人形」を1つプレゼントしている。同保健室029・221・6900。

 

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