水戸市大工町の老舗料亭、山口楼(ろう)は、イセエビのビスケットを提供することがある。
イセエビの殻を粉末状にして、小麦粉などと混ぜ合わせて焼いている。客らには、「香ばしく濃厚な味、栄養もありそう」と好評だという。
使用するイセエビは、本県沖で水揚げされたイセエビのうちの一定の基準をクリアしたもの。県漁政課は、それらをブランド化して、「常陸乃国いせ海老」と命名した。
イセエビビスケットの提供は、県漁政課が常陸乃国いせ海老の普及を願って進めている「常陸乃国いせ海老フェア」に賛同したもの。同フェアは、県内、東京、栃木の料亭など、40店以上が賛同している。開催期間は9月30日まで。
山口楼5代目の山口晃平さん(51)は、「常陸乃国いせ海老は、サイズが大きくて、身が厚く、甘みもしっかりと感じられる」と話す。イセエビの姿作りなども提供して好評だという。